最新技術による耐震診断で建物をチェック
日本のように地震大国といわれるような震災が頻発する国では、建物の強度というものが特に重要視されます。
建てられてから数十年経過したような建築物はもちろん、比較的新しい建物でも地震に対する強さがどのくらいなのか気になるでしょう。
一般的な住宅から、何十世帯も人が住んでいるような集合住宅あるいは何百人もが利用するオフィスや商業施設などは、災害時の被害を考えれば定期的に耐震強度をチェックしておきたいものです。
日本耐震診断協会は、新旧の建築物について幅広く耐震診断や耐震補強を行なっている機関です。
建物の耐震診断と聞くと大掛かりな機材や足場・作業車両などが出てくる騒々しいものをイメージするかもしれません。
たしかにそのように大規模な設備を使って行う調査もあります。
ただし、近年ではドローンを用いた方法も取り入れられていて必ずしも大掛かりな機材を組む必要はなくなって来ています。
無人で飛ばせるドローンであれば、高所や人が立ち入るには危険な場所でも比較的簡単にかつ迅速に調べることができます。
巨大で調査する範囲が広大な建物であっても、たとえば赤外線カメラによる撮影と合わせてドローンを活用すれば、的確に損傷部位を探し当ててスピーディーに該当箇所を撮影することも可能です。
近年に見られる自然災害は規模も大きく、その発生間隔が短くなっていることを考えれば、このような最新技術で迅速に損傷部位を特定し耐震補強を行えることは大きなメリットといえます。